牛ヒレ肉のロッシーニ風
フォアグラとトリュフを贅沢に組み合わせたこの料理は、通称「ロッシーニ風」と呼ばれます。
お気付きの方も多いかと思いますが、この料理名「ロッシーニ」は有名な作曲家の「ジョアキーノ・ロッシーニ」氏の名前が由来。
彼は音楽家としてだけでなく、食通としても有名で、パリ市内でレストランを経営していたほどです。
伝統的な本来の作り方は以下のとおり。
まずは牛ヒレ肉の中心部を3cmほどの厚さにカットし、表面は強火で、中心部は明るいピンク色、血が滴るくらいのレアの状態に焼き上げます。この焼き加減を専門用語では「セニョン」(Saignon)と呼びます。
焼きあがった牛ヒレ肉は休ませながら適温で提供できる状態で保温しておきます。
これとは別に、やはり厚めにカットしたフォアグラをソテーします。
ソースは「ペリグー」または「ペリグルディーヌ」と呼ばれるものを用意します。
これはフォンドヴォーがベースの濃厚なソースに甘口のマデイラ・ワインで風味を加え、粗くカットしたトリュフを加えた芳醇なソース。
付け合せにはジャガ芋を使って、グラタン仕立てや薄くスライスしたソテーを添えます。
リヨン・ド・リヨンでは主にディナー時に提供しているこの料理。[牛ヒレ肉のロッシーニ風]をぜひご賞味ください。